産前産後(さんぜんさんご)に相談しておくべきこと
妊娠がわかったら、まず市役所に行って「母子手帳」を受け取りますよね。
そのタイミングで一緒にもらえるのが、下関市独自の「応援パック」。
この応援パックには、マタニティ期から子育て期までに使える支援制度の案内や、相談先の一覧が詰まっています。
でも、ここで終わりにしてはいけません。
実は、産前産後に上の子を預けられる“産前産後保育”という制度があるんです。
「下の子を出産する間だけでも、上の子を安全に預けたい」
そんな時、認可保育園に一時的に預けることができます。
産前8週、産後8週まで利用可能で、利用料もかなり抑えられています。
ここで重要なのは、「出産してから」では遅いということ。
園によっては申し込みから面接・健康診断まで必要な場合もあり、
実際に「お腹に赤ちゃんがいるうちに相談しておけばよかった…」という声が多いのです。
また、産後は体力の回復が追いつかず、上の子の相手が難しい時期。
そんな時こそ、下関市の“子育て世代包括支援センター”や“親子ふれあい広場”を頼ってOKです。
「頑張りすぎないための相談」が、最初の一歩になります。
保育園・幼稚園・こども園の違いと「認定区分」まとめ
下関市の保育制度を理解するうえで欠かせないのが、「1号・2号・3号認定」という言葉。
これ、最初は少しややこしく聞こえますが、実はとてもシンプルです。
- 1号認定:幼稚園や認定こども園で、教育を中心に受けたい子ども(お母さんが働いていなくてもOK)
- 2号認定:3〜5歳で、保護者が働いているなどの理由で保育が必要な子ども
- 3号認定:0〜2歳で、同じく保護者が仕事・病気などで保育が必要な子ども
つまり、0〜2歳までは「3号」、3歳以降は「2号」または「1号」と考えるとわかりやすいですね。
下関市では、保護者の就労時間に応じて「短時間保育(〜16時)」と「標準時間保育(〜18時)」が設定されています。
月あたり52時間以上120時間以内の就労なら“短時間”、120時間以上なら“標準”が選べます。
しかも、月50円程度で延長保育が利用できる園もあり、働くママにも柔軟な仕組みです。
また、3歳児以降は「保育料無償化」の対象になります。
ただし注意が必要なのが、無償化の基準日。
「4月1日時点で満3歳」でないと対象にならないため、3月生まれの子は少し遅れて無償化がスタートします。
ちょっと不公平に感じるかもしれませんが、これは全国共通の制度です。
園によっては医師による健康診断や面談が必要な場合もありますので、早めの情報収集がカギ。
「入りたい園を決めてから動く」のではなく、「入りやすい園を探しながら相談する」方が、結果的にスムーズです。
下関市の無償化&支援制度の特徴
下関市では、国の無償化制度に加えて、独自の支援が充実しています。
とくに注目すべきは、「第2子以降の無償化」です。
通常、3歳〜5歳児の保育料が無償になるのは全国共通ですが、
下関市では早い段階から「第2子以降無償化」を導入しており、
さらに所得に応じた軽減措置も細かく整備されています。
ただし、注意したいのは「家庭の就労状況」によって認定区分が変わること。
例えば、共働き家庭や自営業の場合は、就労証明書や確定申告書の提出が求められます。
書類上「実際に働いている」ことが確認できれば問題ありませんが、
扶養内(年収130万円未満)の場合は保育時間が短縮されるケースもあります。
一方で、「お母さんが仕事をしていない」場合でも、
家庭の事情(病気・出産・介護など)によっては一時的な保育利用が認められることがあります。
つまり、「働いていないから保育園は使えない」ではなく、「相談すれば使える可能性がある」ということです。
また、園によっては保育士不足で希望園に入れない場合もありますが、
下関市内には公立・私立あわせて多数の園があるため、選ばなければほぼ入園可能といわれています。
「無理かも」と諦めず、まずは役所や希望園に相談してみましょう。
一時預かり施設「こどもはらっぱ」「子どもの空」「ふくふくこども館」の違い
下関市のママたちの間でよく話題になるのが、一時預かり施設の「どこがいいの?」問題。
実際に市内には主に3つの人気施設があります。
こどもはらっぱ
NPO法人が運営する一時預かり施設で、下関市内でもっとも利用者が多いスポットのひとつ。
8:30〜17:00の間で利用でき、料金は1回あたり1,800円ほど。
お昼寝やおやつもあり、保育園と同じような過ごし方ができます。
ただし人気が高く、月3回まで・予約は電話争奪戦になります。
利用希望日がある場合は、月初の電話開始日にすぐ連絡を!
子どもの空(そら)
「こどもはらっぱ」が満員のときに流れる人も多く、穴場的存在。
駐車場は少なめ(2台程度)ですが、比較的予約が取りやすいのが魅力。
利用時間や料金は「こどもはらっぱ」とほぼ同じで、家庭的な雰囲気の中で過ごせます。
坂の上にあるため、抱っこでの出入りは少し大変ですが、スタッフさんの対応がとても丁寧です。
ふくふくこども館
こちらは短時間(3時間以内)専用の一時預かり。
料金は少し高めですが、日曜・祝日も預かってもらえるという大きなメリットがあります。
「平日は夫が仕事、休日に少し自分の時間が欲しい」ママには最適です。
また、館内には遊び場・図書コーナー・授乳室も完備されており、
預けるだけでなく、親子で遊びに行ける“交流スポット”としても人気があります。
どの施設も「保護者のリフレッシュ」目的で利用OK。
「一時預かりなんて申し訳ない…」と思う必要はまったくありません。
むしろ、定期的に利用することでお子さんもいろいろな人と関わり、社会性を育むチャンスになります。
下関市では、“お母さんの笑顔も子育ての一部”という考え方が広がっています。
ママの心と体を守る!産後ケアと相談先
出産を「交通事故にあったような衝撃」と表現する専門家がいるほど、
産後の身体はダメージを受けています。
にもかかわらず、多くのママが「自分でなんとかしなきゃ」と無理をしてしまいます。
実は、産後2か月ごろが最も「産後うつ」になりやすい時期と言われています。
ホルモンの変化に加え、睡眠不足や孤独感が重なり、気づかないうちに心が疲れてしまうのです。
そんなときこそ頼ってほしいのが、下関市の「親子ふれあい広場」や「相談室」です。
例えば、ふくふくこども館には「子育て相談室」があり、
子どもが遊んでいる間にスタッフとゆっくり話せるスペースがあります。
同じように、こどもはらっぱや子どもの空にも、気軽に相談できる保育士・支援員さんが常駐しています。
「相談室を使うなんて大げさかな?」と思う必要はありません。
むしろ、「話すこと」がいちばんのセルフケアなんです。
また、下関市の子育て世代包括支援センターでは、
出産前後の体調・授乳・メンタル・家庭環境の相談をワンストップで受け付けています。
「母子手帳をもらったタイミング」や「応援パック受け取りのとき」に話をしておくと、
出産後もスムーズにつながりを持つことができます。
完璧なお母さんを目指すより、助けを借りながら笑って過ごすお母さん”のほうが、子どもは安心します。
下関市には、そんなママを支える場所がちゃんとあります。
まとめ:知ることで「育児の孤独」は減らせる
出産も育児も、がんばるほど孤独になりがちです。
「私だけが大変なのかも」と感じてしまう日もありますよね。
でも、制度を知って、使って、頼ることは「甘え」ではありません。
下関市には、ママの心と体を支える仕組みが整っています。
産前産後の保育制度、一時預かり、ふくふくこども館やこどもはらっぱ、
そして相談室や支援センターなど、頼れる場所がたくさんあります。
一番大切なのは、「孤立しないこと」。
相談や一時預かりをきっかけに、ママ友やスタッフとのつながりが生まれ、
「私、ひとりじゃないんだ」と感じられる瞬間がきっと訪れます。
育児のスタートは、不安で当たり前。
でも、知ることで不安は安心に変わります。
今日このブログを読んだあなたは、もう一歩前に進んでいます。
どうか頑張りすぎず、下関市の制度を味方にして、
笑顔で子育てを続けてくださいね。🌸

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